いつの間にか、読書習慣なくなっちゃったなぁ…。こんにちは。八重樫です。
先日、セールに乗っかってついにKindleを手に入れました。
Amazonさんが動画配信サービスを開始した際にPrime会員になったので、Kindleを入手すればオーナーライブラリーで毎月無料本が貰えるぞ!?というケチ臭い動機です。
社会人の読書習慣
先ず、読書習慣についての統計調査をググってみました。
文部科学省辺りでやってるものとばかり思っていたのですが、見付からず…。
財団法人 出版文化産業振興財団さんによる『現代人の読書実態調査』という資料を見付けました。(pdfです)
こちらの調査によると、30代が最も読書量が少なく、理由は概ね「忙しい」という事のようです。
私も30代です。高校生ぐらいにインターネットに触れ初め、docomoのi-modeなんかも出てきて、「読書の代替メディア」はその頃からだったと思います。
つまり、それまでは紙メディアからのインプットである読書は広く行われていたと思うんですよね。
それなのに「代替メディアで情報のインプットをしているので読書は不要」という解答が見当たりません。
なので読書習慣を持たない理由として「忙しい」というのは、概ね間違ってはいないと思います。
(そもそも読書習慣なんて生まれてこの方持った事がないという人はきっとKindleなんて全く興味が無いだろうから、あえて気付かないフリしてます)
理由のアンケート結果から「本を読まなくても不便はない」「読書が好きではない」という解答をした方は上記カッコ内と同様の理由から除外すると、次に目立つのは「読みたい本がない、何を読んでよいのか分からない」「本を買う経済的余裕がない」のふたつです。
これらの層にこそ、Kindleは刺さる端末なのではないかと思いました。
Kindle端末レビュー
私が購入したKindleは一番安い無印モデルです。もっと高解像度なPaperwhiteや、最新の色々と凄いOasisは触った事もないので比較はしません。
スペックのみを見ると、Oasisには広く男性に、いや今時代であれば性差を問わずに革命的な機能もあるのですが、下品な話題になるのでここ気になる方は私と一緒に居酒屋でも行きましょう。わりと熱量を持ってプレゼン出来る自信があります。
Kindleは昨今のスマホ時代では不便の多い端末です。例えば…
- バックライトがない
- ページ送りはモッサリ
- 電子書籍を読む事と、AmazonのKindleストアでお買い物しかできない(Wikipediaは見れる?)
といったように、スマホで当たり前のように便利に慣れた現代人には物足りない端末です。
特に、ページ送りのUIはiPhoneやiPadに搭載されているiOSの「実際の処理速度ではなく、見せ方によってストレスフリーにする」という今時な端末に用いられる思想/手法を一切採用せず、アニメーションなんて一切しません。
そんなKindleが何故売られていて、そして2007年の発売から未だに新モデルの投入までされ売れているのかというと、当然ですがKindleの利点もまたあるからです。
それは、「最長1ヶ月もつバッテリーライフ」だと思います。使っていても1週間程度であれば充電要らず。
電車で電子書籍を読む事で読書習慣とする場合、スマホを使ってしまうとバッテリー残量を気にしながらの読書になってしまいますが、Kindleであればそれを気にする必要はなくなります。
私は試しに2冊程読んでみましたが、「Kindleは読書専用端末なので、読書はKindleでする」という割り切った使い方をすると、不便な面も不思議と気になりません。
スマホで読んでいると、ついついFacebookやTwitter、instagramといったSNSのチェックをしてしまったり、Lineの通知に割り込まれてしまったりといった事がありますが、Kindleではそれらが出来ないので、読書に集中する事が出来ます。
これは性格に依ってしまうのですが、読書習慣を持つにはKindleの端末を持つのは最適解であると感じました。
しかし、オーナーライブラリーで毎月1冊無料で読めるとは言え、Primeの年会費や、わざわざ数千円とは言え端末を新たに購入するには少し物足りないという方も多くいらっしゃると思います。
そこで…
KindleでPDFの閲覧
KindleはコンピューターにUSB接続すると、本体ストレージにアクセスする事が出来ます。
本体ストレージ内のdocumentsフォルダにPDFを転送する事で、Kindleで閲覧できます。
が、見辛いです。
先ず、このようにです。
フォントの埋め込まれたPDFであれば、Kindleの表示設定で文字を大きくする事が出来そうなのですが、この測量作業規定の準則ではそんな気の利いた事はされていません。
そこで、スマホと同様の操作で拡大をすると
このように拡大表示はされるのですが、ページの表示を拡大しているだけなので、上下左右に表示領域を移動しなくてはならず、ここでKindleの不便なポイントである表示移管のモッサリさが発揮され、使い難い事この上ないです。
「そこで…」とか書いておいてなんですが、PDFはスマホ、若しくはタブレットで見ましょう
読書習慣を持ちたい人にはお勧めできる端末です
さて、ここまでKindleについてネガティブな事ばかりを書いてきましたが、私はこの端末は気に入っています。
そして、最初に書いた統計調査のアンケートで「読みたい本がない、何を読んでよいのか分からない」「本を買う経済的余裕がない」と解答した方に特にお勧めであり、手に取って何冊か読めば刺さるのではないかと思っています。
先ず「読みたい本がない、何を読んでよいのか分からない」という方はオーナーライブラリーで毎月1冊無料なのでその中から選んで下さい。
私のお勧めを述べても良いっちゃ良いのですが、自分の趣味が人と合わないという自覚があるので止めておきます。
Kindleを買ってしまって、読書をするとなれば「そういえば、あの本買う程ではないけど気になっていたな」という本を思い出せるかも知れません。
読書をする環境を整える事で、その気になるかも知れません。
次に「本を買う経済的余裕がない」という方も、オーナーライブラリーで毎月1冊無料ですよと。
Prime年会費3900円と、キャンペーンコードで端末が4980円(2016.5/23現在)なので、8880円です。
自宅の隣がブックオフな方は、ブックオフで100円の文庫でも買った方がお得かも知れませんが、たとえそうだとしても年間100冊も読めば元は取れます。
2年目以降は端末代も相殺されるので、年間40冊で元が取れます。
ま、オーナーライブラリーが本を探し難く、つまり良書との出会いが遠いんですけれども!
Amazonは書店である
オーナーライブラリーが使い難いよという所なのですが、Amazonさんはあくまで書店であるというスタンスを崩しません。
ただただ、問屋や作者が付けたジャンル分けで、巨大な本棚に膨大な本を並べているだけです。
ここで、先日の概念的ビレバン化というお話にもリンクする事なのですが、良書を探すテクニックは現代化し、信頼のおける誰か(人でもサイトでも企業でも)のリコメンドに頼る事になります。ググり力を鍛えましょう。
私の場合、もともと読書習慣はぼちぼちあったタイプなのでKindleで読書をするという行為はスっと日常に入ってきて、悪くないねーなんて感じで使っています。
きっとこの端末は、そういった習慣や生活に入り込むプラットフォームとしての価値を狙って作られ、提供されているサービスなのではないかなと思います。
お勧めの理由のひとつとして挙げつつ若干ディスったオーナーライブラリーについて、多分これは今後もあまり盛り上がらないんじゃないかな…と予想しています。だって、凄い良書をオーナーライブラリーで見付けてもアフィリエイト収入にならないもん。1円の得もないのに、そればっかり紹介する人なんて居るはずなくね?
ですが、日々の書籍紹介記事の中に無料本特集を組み込んでる方もいらっしゃるので、ググッてみるのも良いと思います。
それとそれと、ステマ/やらせレビューについてもちょっと思う所があり、するなって話ではなく、ド下手め!みたいな話で…これは書いても仕方ないなと思うので書きませんが…うーん。付け入る隙ではあるのかも?
と、いったように、ニッチな市場のビジネスシーンまで見られるKindle楽しいですよ!!
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