小売は概念としてのビレッジバンガード化するよというお話。


若冲展が大人気らしいですね。こんにちは。八重樫です。

今日も今日とて測量には全く関係のない、小売の未来について妄想したお話です。
画像もなく、ただただ文章のみで退屈な物になると思います。
まして経済について学習した事もなく、小売についても2年程楽器屋さんに勤めていた程度の経験しかない、全方位にド素人の妄言です。

先ず、私は趣味として極たまにDJなどやってみたりしています。
ここ数年は自宅で遊ぶ程度ですが、5年程前は中野のクラブで持ち込み企画、イベントを開催したりもしていました。
DJとは、有り体に言ってしまえば「たくさんの曲を継ぎ目なく持ち時間かけ続ける」というスタイルが一般的です。(ロックDJやアニソンショートミックスなどなど、違ったスタイルも中にはありますが、細かい話をすると面倒臭いのでミックスDJで。)
その時、そのイベントの客層で人気の曲や、繋ぎ易い曲、自分が聴かせたい人気がなくても好きな曲、などなどを選曲してプレイするわけです。
お客さんの反応を見ながら、「盛り上がってきたから、ここであの曲をかけて更に盛り上げるぞ!」とか、「そろそろ交代だから繋ぎ易い曲で次のDJにパスしよう」とか考えながら。

と、言うのを、あんまり本筋には関係がないけど関係ある考え方として書いておきます。


人の予測はビッグデータやディープラーニングといった、テクノロジーによって陳腐化する

と、刺激的な文言で断言してしまいましたが、これは概ね誰しもが思っている事ではないでしょうか。
「人気が出るモノ」や「売れるモノ」などは、ビッグデータやディープラーニングによる予測が既に行われています。

特にビッグデータは多くの分野で既に活用されており、客層や売上、時間帯などなどから既存商品を無駄なく最大限売るという事に活かされていると感じます。
特に私がそれを強く意識したのは、「あきんどスシロー、40億件のビッグデータ分析で経営判断スピードと店舗オペレーションを強化」という記事です。
このように、メディアに出て人の目に触れているケースばかりでなく、コンビニやスーパーなどでは当然のように活用されているのではないでしょうか。

そして、ディープラーニング。こちらはまだ目立った活用事例は少ないかも知れません。
これについても、特に私が「人が要らなくなる」と感じたのがこちら「株式会社ドワンゴさんのニコニコ静画の投稿イラストを活用したディープラーニング技術の研究発表」です。
当該記事のグラフを見て頂けると解るように、かなりの精度で一致しています。

上記の2つで解るように、もはや人が感覚で行う予測よりも、テクノロジーに頼ってしまった方が良いケースは増えていると思います。
例えば、寿司職人が市場に自ら仕入れに行って目利きをするようなのは当然除外しますが。


ビレッジバンガードのリコメンド

ビレッジバンガードという雑貨屋さん/本屋さんはご存知でしょうか?
デパートのテナントに入っていたりする、黄色い紙に手描きのポップが賑やかで、本やCD、雑貨など所狭しと売られているあのお店です。

ビレッジバンガード(以下ビレバンと略します)のリコメンドの仕方と言うのは、随分と前から注目されている事だったと思います。
私が楽器屋さんに勤めていた15年ぐらい前、楽譜/書籍を担当していた際に自由にやらせて頂けたのでビレバンの手法を真似て、万年在庫だった書籍にオススメポイントを手描きしたポップを付けて並べまくりました。
それで売れた書籍もチラホラあり、店舗視察にきた社長からも褒められたりしました。(怒られるかとヒヤヒヤしました)
この時はまだ、そのビレバン手法について「何故そうするか」を言語化は出来ていなかったのですが、15年経った今はそれが出来ると思えています。

コレが、冒頭で書いたDJのやっている事とはわりと一致するわけです。
人気の商品、売り易い商品、あまり人気はないけど売りたいオススメな商品をお店に並べて、お客様にポップでプレゼンするという売り方。


リコメンドは誰の視点によるものか

DJの場合は、DJ個人による選曲になります。
DJプレイの技術が同等な時に、差がでるのは選曲です。「あのDJは選曲が良い。きっと自分の知らない素晴らしい楽曲をまた聴かせてくれるだろう。」という期待。
つまり、リコメンドする特定個人に対する信頼による評価になります。

同様に、ビレバンにおいても企業、店舗や担当者個人によるリコメンドに対する信頼から商品を手に取る所に繋がっていると思います。
それがないのであれば、地元の書店やAmazonで探すだけで良いのですから。

これらは、未知の素晴らしいモノに出会う為に客が選択の指針にするリコメンドです。
「誰が、何を、どのように評価してリコメンドしているのか」という情報が必要になり、ビレバン手法が用いられるべき事です。

対して、より大きい分母の大衆に広く好まれるモノのリコメンドは人が行うべきではなくテクノロジーによる予測が信頼される事になると思います。(という予測を私個人がするというパラドクスではありますが)
この場合、「誰が、何を、どのように評価してリコメンドしているのか」という情報は不要になります。
つまりは、「流行」という一言で済んでしまうのですが、「次はコレが流行するらしいよ」という、評価される前の時点で行われるリコメンドになりますね。
そしてこれは、誰しもが思い返してみれば「よくわからないけど、流行ってたなぁ」というモノがひとつはあるんじゃないでしょうか。それに該当します。
「流行」はつまり、「分母の大きい大衆に広く好まれるモノ」ですから、当然それは売れるモノですね。


小売は概念的ビレバン化する。

まとめです。

今後、「流行」に関する予測はテクノロジーにより行われ、小売は個人によるリコメンドで評価され、その個人により差別化される。です。

概念的ビレバンとはつまり、個人によるビレバン手法を用いたリコメンドという事になります。

ここで言う「小売」とは、実店舗に限った話ではないと思っています。
特にwebでそれは強く出るでしょう。
実店舗の場合、より普遍的で文化や生活に密接なので、概念的ビレバン化をする必要がない場合が多いでしょうから。
そして、昨今の教育や育児といったシーンで、個々の趣向の多様性が尊重されている事が多々見受けられる為、この概念的ビレバン化においては、一点集中は減り、趣向の多様性によって分散される事になると考えています。
SNSを活用した個人の趣向に対する信頼を基にしたリコメンドによる小売。概念的ビレバン化です。


満足しました。
これを5年後に「な?だから言ったろ?」ってドヤ顔して言う為だけに書き起こしました。

さて、若冲展が人気ですね。
これについて、行っている人は伊藤若冲が好きなの?絵画が好きなの?仏画が好きなの?それらを好きな人がそんなに沢山いるの?という意地悪な疑問を感じ、これは東京都美術館による概念的ビレバン化事案ではないかと思ったのですが、どうやらそれはハズレで、テレビでやってた特集の内容が良かったからと、ジャニーズのタレントが以前より伊藤若冲好きを公言していたという事でした。
後者については概念的ビレバン化事案のひとつではないかと思います。
情報発信のリーチの差があるので、自分としては何だか違和感を覚えはするのですが、これがもっとミクロで行われるようになり、概念的ビレバン化が進むものと考えています。
そうなった方が、趣向が多様化して楽しいから、そうなれ。

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